生まれ育った村の風習で、自分の「名前」を持っていない一人の少年。
彼が村を出て出会ったのは、なぜか自分に興味を持つ猫耳のこどもと
既知の友人のように話しかけてきた青年たち。
彼らが語るのは、人々が魔法を使い、永遠の生命を持っていた太古の時代…?
主人公
村に残る慣習と、生まれ育った環境のせいで、自分の「名前」を持たない少年。
17歳の誕生日に生まれ育った村を出て、慣れない都会へやってきた。姓はユースクリフ。実年齢より2〜3歳幼く見える。
幼い頃に両親を亡くしたことに起因して、古くから伝わる村の慣習により親から名前をもらうことができず(また、どちらの親にも似ない珍しい髪の色をしていたため)不遇な幼少期を過ごしてきた。
世間知らずで気弱だけど、ここぞという時には言いたい事を言う性格。
マオラ・パーセル
幼い身ながら、旅芸人として一人で生活しているらしい謎の子供。
なぜかネコのような耳やしっぽが生えている。まっすぐ切りそろえた金髪と真っ赤な目立つ服が特徴。
外見年齢は12歳くらいだが、実際の年齢や出身地などすべてが不明。
かわいい容姿に反して強引でなかなか腹黒く、処世術に長けている。
世の中のことをよくわかっていない主人公のことを馬鹿にしているようで、時に気にかけているようなそぶりも見せる。
リーゼ・クレインテイム
都会でアパルトメントの一室を借りて、自営業を営んでいる青年実業家。
世界有数の教育機関・グラハムテーザ国立学院の卒業生でもあり、その知識の幅もあって仕事の内容は様々な方面に及ぶ。
常に丁寧な口調で一見物腰柔らかだが、その発言には、時と場合と相手により刺が混ざる。
慣れない都会に翻弄される主人公を助け、雇ってくれたが、その裏にはなにか個人的な思惑があるらしい。
リタ・デュシャン
宿屋&食堂のチェーン店、「山猫亭」のウェイトレス。年齢不詳。
姉御肌で、思ったことはとりあえず口に出すサバサバした性格。
元々は、別の大陸で居酒屋の従業員をしていたのだが、全国にリーゼが出していた、求人に見せかけた過去の仲間たちへの呼びかけを見て、海を越えた支店への移動に志願。主人公たちがいる街へとやってきた。
???(本名不明)
宿屋&食堂のチェーン店、「海猫亭」の従業員。
実年齢24歳。
見た目に反して、そこそこ常識人で、特技は料理。
その腕を買われて、宿の従業員のはずなのに山猫亭の厨房にいることの方が多い。(※)
別の大陸でリタと出会って、共に行動していた。
※ なお、「海猫亭」「山猫亭」は同じ系列の店舗で、店の名前は宿屋の方が海猫、食堂の方が山猫である。
マキアーナ・カラメリザ
リーゼの家庭教師先の教え子で、明朗快活な少女。実年齢16歳。
いわゆる『お嬢様』で、本人の希望で専属の家庭教師を頼んだだけあって、頭もいい。
リーゼが主人公と旧知の仲だったことを、真っ先に見抜く。
はるか昔。人が、老いも渇きも知らず、寿命も持たず、永遠の存在だった頃。
とある街で警備兵をしている青年は、雨の日に倒れていた人影を見つける。
その相手の首には、重罪人に嵌められる枷がつけられていた。
もし、全ての出来事が因果の関係で説明つけられるなら。
この出会いは、確かに世界を変えた。
釐於子(リオス)
西方の街・虎白(コハク)郡にて、住居区の私服警備兵を務める青年。
仕事にはあまり熱心でないが、そこそこ義理堅い性格で、街に配属されたばかりの頃に行方不明になった同僚・衙佼(ガコウ)の行方を、20年経った今でも密かに探している。
※なお、この時代において『仕事』は全ての人に適性に応じて割り振られ、基本的に自ら選ぶことはできない。
※寿命というものが存在しない世界のため、人は老いることがない。そのため、年齢というものも存在しない。
星亜(セイア)
雨の夜に、路地裏で倒れていたところを釐於子に拾われた。星亜という名前以外は、何も…所属や身分など全てを持たないと自称する、謎の人物。
その首には、身分証の代わりに、罪人に嵌められる首枷が付けられているが…?
※王国の身分制に属し、就労の義務を果たすことで、すべての人々は最低限の生活を送るのに必要な収入を定期的に得ることができる。その枠組みから外れることは、いわば社会的な死を意味する。
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